【完】キミと生きた証
「これからも一日一日、瞬との思い出、大事にしなきゃ。」



そう呟くちとせの目線の先には、


真っ白な花と、緑が広がってる。


・・・美しい思い出とか、よくわかんねえけどさ。



今日を必死で生きてるみたいな言い方やめろ。


毎日を、思い出を、大事にしようとか・・・そんな言葉聞きたくねぇ。




「ちとせ、疲れただろ?休憩するか?」


「うん。ありがとー!」



幸せだ。


それこそ、今まで味わったことねえくらい。



でも同じくらい、お前の悲しみが見えるのが辛い。




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