【完】キミと生きた証
「・・・生きるの、できなかったら・・どうしよう?」



あたしが涙混じりの声で聞くと、瞬があたしの頭を優しく撫でた。




「・・生きれる。そういう未来しか信じてねぇ。いつか、俺が治してやる。それまでは・・わりぃけどちとせも頑張り続けてほしい。」




・・・いつか、瞬が・・。



そうだよ、瞬はずっと・・・なんのために。



どうして瞬が毎日勉強を続けて、毎日遠い病院まで来てくれていると思ってるの。


進学校とはわけが違う環境で、目一杯努力してくれて、


寒い中、毎日、遅くまで病院にいてくれて。


あたしが・・・死ぬことばかり考えてるから


こうして外にだしてくれたのに。




・・・全部、あたしが生きるためにしてくれてることなのに。



わかってるのに、


なんで勝手に諦めようとしてるんだろう。



どれだけ瞬の心を裏切ってるんだろう。




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