【完】キミと生きた証
6時にご飯が運ばれてきて、瞬は売店で晩御飯を買ってきた。



「いただきます」っていうのが一人じゃない。



・・・嬉しいな。



「健康そうなメニューだな。」


「うん。でもあんまりおいしくないよ。」


煮物を一口分あげたら、眉をしかめた。



「味・・薄すぎ。」


「慣れると味がするようになるよ。ふふっ」



だけど、胃はあんまりうけつけない。


毎日、残しちゃうあたし。


ほとんど残してるけど、お箸は進まない・・。



「今日は結構食えたじゃん。」


そんなあたしのことも、褒めてくれる。


「きっと瞬のおかげだよ。今日すっごく楽しかったから・・。」


「あいつらもまた来るってさ。」



瞬がぱくんとおにぎりを食べ終えた。



テレビを見ながら一息ついて。



「飯食ったし・・。行くか。」



「どこに?」



「病院デート?」


「あはっ。なにそれ?」


「寝てばっかりだと、また退院したときしんどいだろ。」


「体力作り?」


「・・そ。」



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