【完】キミと生きた証
「・・・・・え?」


仁菜ちゃんは急な話を呑み込めず、ぽかんと口を開いてる。


「え、20歳って・・・?どういう・・・。」


「余命宣告って思ってもらえたら・・・。」


「何言ってんの・・・?」



「ごめん、いきなり。でも仁菜ちゃんには言っといたほうがいいと思ってはいたの。」



「だって、20歳って・・・・ウソでしょ?」




あたしが命のリミットについて説明すればするほど、仁菜ちゃんの目に涙がたまっていく。



意味を理解すればするほど、仁菜ちゃんの嗚咽が教室に響いた。




「でも・・・余命宣告されたって、結局伸びるじゃん・・・っ。ドラマでもそうじゃん・・・・。」



「うーん・・・ふふっ。仁菜ちゃん泣かないで。」



「なんで笑ってられるの・・・っ。」



「ごめん、ごめんね。」




仁菜ちゃんの短い髪を撫でるけど、仁菜ちゃんの涙は一向に止まる気配がない。




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