【完】キミと生きた証
「だからだよ。もし、それを聞いて態度変えるようなくだらない男だったらさ、2か月の間違いで済むよ。」



「・・・そっか。」



「だって、ちーちゃん、瞬くんのこと大好きじゃん。みんなに瞬くんのこと聞かれて囲まれてた時・・・ちーちゃん嬉しそうだったよ。」




確かに、嬉しかった。


誰かに聞いてもらいたくなった。



毎日がわくわくして、どきどきして。



瞬があたしの近くにくると、言い表せないほど幸せな気持ちになった。






あっという間に面会の時間が終わって、仁菜ちゃんが帰った。



あたしはまたベッドに横になって、仁奈ちゃんの言葉や瞬のことを思い出す。



あたしが来年も生きてるなら、付き合いたい・・・。




もって20歳、の真意はきっと



「もういつ死んでもおかしくない」だから・・・。






< 96 / 478 >

この作品をシェア

pagetop