【完】キミと生きた証
「瞬くんとはメールしてるの?」


「うん。入院してることは言ってないんだけどね。」


「いいの?」


「もしお見舞いに来るってなったら、こんな姿見せたくないもん・・・。」


「そっか。」




仁菜ちゃんは丸い椅子に座って、あたしの頭をポンポンと撫でた。



「あれから仁菜ね、考えたよ。」


「うん。」


「瞬くんにも、選んでもらったらどうかな。いろんなこと話してさ。それで受け止められないなら、そんな男こっちが願い下げっていうか。」



「言うって・・・全部?」



「うん・・。やっぱ、無理かなぁ?」



「うーん・・。」



「隠して付き合わないっていう選択はよしてよ・・。そんなのふたりとも報われないんだから。」




・・・全部を言ってみる、なんて。




「まだ出逢って2か月たたないのに・・?」




< 95 / 478 >

この作品をシェア

pagetop