ツンデレくんに出会いました。
匂いと肉食獣
『じゃあ、待ってれば』
3年と、あの時駿哉は言った。
付き合っていた頃のあたしは、今思うとかなり積極的だった。顔から火が出るほど恥ずかしい思い出もあるけど(ほとんどだけど)、駿哉はじっと受け止めてくれた。
結婚の話も、少しだけした。あの時のあたしは、絶対別れないと思っていた。
でも、それからあたしは就活、駿哉は院進の準備で忙しくなり、連絡すら取れない日が続いた。
連絡を取ろうとしても、メッセージを打っては消すようになっていた。
送る理由も、送らない理由も、どちらも弱すぎて。
どちらが悪いわけでもないのに、距離だけがゆっくり広がっていく。
卒業前の部活の追いコンも、卒業式も、同じ場にいたのに話しかけられず、視線が交わることもなく、ようやく理解した。
あたし達は、誰にも気づかれないまま終わっていた。
ばっちりメイクをして、袴を着て綺麗に着飾った自分が、ひどく惨めに思えた。
袴やスーツの人達が笑って浮き足立つ中、あたしだけが一人取り残された気分だった。
その後、実家に戻り、仕事に追われて、感傷に浸る暇もないくらい怒涛だった。
駿哉の言っていた3年はあっという間に過ぎて、その間あたしも駿哉も連絡を取ることはなくて、当然迎えに行くこともできず、ただ虚無感だけが残った。
あたしは駿哉以外の男の人とどうこうする気になれなかったし、幸か不幸か、誰にも言い寄られなかった。
あれだけ好きだった男でも、何もしなければ簡単に壊れる。
『じゃあ、待ってれば』
駿哉の声を思い出し、真に受けて、あたしはその言葉に縛られることにした。
3年と、あの時駿哉は言った。
付き合っていた頃のあたしは、今思うとかなり積極的だった。顔から火が出るほど恥ずかしい思い出もあるけど(ほとんどだけど)、駿哉はじっと受け止めてくれた。
結婚の話も、少しだけした。あの時のあたしは、絶対別れないと思っていた。
でも、それからあたしは就活、駿哉は院進の準備で忙しくなり、連絡すら取れない日が続いた。
連絡を取ろうとしても、メッセージを打っては消すようになっていた。
送る理由も、送らない理由も、どちらも弱すぎて。
どちらが悪いわけでもないのに、距離だけがゆっくり広がっていく。
卒業前の部活の追いコンも、卒業式も、同じ場にいたのに話しかけられず、視線が交わることもなく、ようやく理解した。
あたし達は、誰にも気づかれないまま終わっていた。
ばっちりメイクをして、袴を着て綺麗に着飾った自分が、ひどく惨めに思えた。
袴やスーツの人達が笑って浮き足立つ中、あたしだけが一人取り残された気分だった。
その後、実家に戻り、仕事に追われて、感傷に浸る暇もないくらい怒涛だった。
駿哉の言っていた3年はあっという間に過ぎて、その間あたしも駿哉も連絡を取ることはなくて、当然迎えに行くこともできず、ただ虚無感だけが残った。
あたしは駿哉以外の男の人とどうこうする気になれなかったし、幸か不幸か、誰にも言い寄られなかった。
あれだけ好きだった男でも、何もしなければ簡単に壊れる。
『じゃあ、待ってれば』
駿哉の声を思い出し、真に受けて、あたしはその言葉に縛られることにした。