神様、はじめました。(仮)
蒼空じゃないのなら、何で窓が開いてたんだろ一か。
「蒼空、かしてタオル。」
「え?」
「ほら、かして。」
蒼空からタオルを取り上げて、僕は蒼空の濡れた髪にそっとタオルで優しく拭く。
「いいよ、自分でやれるから。」
「駄目だよ、明日風邪引かれても嫌だからね。」
「何だよ、それ。」
「こんなに濡れて何処寄り道してたの?」
「別に。」
「言えないような場所に言っていたのか?」
「違う…母さんの墓場に。」
「え、母さんの墓に?何でまた。」
「母さんが交通事故で、死んだ日もこんな激しい雨の日だったなって帰りの途中に思って…それで、墓に行ってた。」
「行くのは良いけど、傘もしないで雨の中居たら危ないんだから墓に行くのは晴れた時に行かないとだよ。」
「わかってるけど、気付いたら母さんの、墓に向かってたんだよ。」
「そっか…でも、ちゃんと帰ってきてくれたから良いけど。今度は、一緒に墓参りに行こう蒼空?」
「ああ。」
「じゃあ、お風呂に入ってこい。濡れた体じゃ冷えちゃうから。」
「なあ?祐汰?」
「ん?」
椅子から立ち上がり、ぱしっと僕の腕を掴んできた蒼空。
「蒼空?」
「風太の…事何だけど。」
蒼空の目…
何だか、真剣な目をしている。
「風太がなに?」
「お前、アイツの事…」
何かを言い出しかけようと僕の腕を掴む蒼空の手がほんの少し力が入った瞬間の時だった──…
突然、ばちんとブレ一カ一が落ちて電気が消えて真っ暗になった。
「え、何?停電?」
僕は、動揺する。
「落ち着け祐汰、雷できっと停電しちまったんだろ。俺が、つけてくるから祐太はここに居ろ。」
「え?僕も一緒に行くよ。」
「真っ暗な中、一緒に歩きにくいから待ってろよ。」
「わ、わかったよ。」
真っ暗な中、蒼空の姿も見えなく。
ただ、僕の腕を掴む蒼空の手が、蒼空はそこに居るんだとわかる。
「じゃ、すぐ戻るから待っ…」
蒼空の声が途中で止まった。
「蒼空?」
名前をよぶと、
「祐汰!こっちに来い!」
「え!?ちょっ…」
ぐいっと、いきなり腕を引っぱられ蒼空の背後へと僕は引き寄せられた。
いきなり、焦りを見せる蒼空。
「ど、どうしたんだよ蒼空?」