神様、はじめました。(仮)
* * *
先に翔陽と別れ、そのあとに風太と別れ、最後は渚と僕、
傘に入りながら一緒に家まで歩いた。
「じゃあ、ゆ一ちゃんまた明日学校でね?」
「また明日学校で。」
「蒼空君風邪引かないようにって、伝えといてゆ一ちゃん。」
「わかった。」
「じゃ一ね。」
渚に手を振りながら家に入ってくのを確認したあとで、僕も家に入る。
がちゃ…
玄関の扉を開け、僕はリビングへと向かった。
「ただいま、蒼空?居るか?」
…し一ん
リビングへと行くもそこに蒼空の姿はなく。
「部屋に居るのかな?」
そう思って蒼空の部屋に行くも、部屋にも蒼空の姿はなく。
「窓開けっぱなしだし。」
窓が全開に開きっぱなしで、雨風が部屋にまで入ってきてて床は、びしょびしょ状態だった。
カ一テンもバサバサと揺れ。
慌てて、僕は窓を締めた。
そして、自分の部屋に行ってバスタオルを1枚タンスの中から取り出し、蒼空の部屋に戻って溜まった水を拭き取り、床を綺麗にする。
「全く…蒼空の奴、窓全開にしたまま部屋水びだしにして何処に行ったんだよ。」
外は今も激しい雨風状態のままで。
ゴォォ一ッと雷の大きな音が鳴り響いていた。
あらかた床を綺麗にし終えると、僕は濡れたバスタオルを持って蒼空の部屋を出て階段を降りて、洗面所へと向かおうとした時だった─…
がちゃ─…
玄関の扉の鍵が開く音に、僕は反応して玄関先で足を止めた。
きぃぃ一っと渋い音が鳴り、玄関の扉が開く。
僕は、その場で固まってしまった。
「あああ~!くそ濡れたよ!まじ、最悪だわ。」
「蒼空!?」
「ん?」
玄関から現れ、現れたのはびしょ濡れ姿の蒼空だった。
「何だ、蒼空か。ビックリさせるなよ。」
「何だよ、ビックリさせるなよってお前まさかお化けかと思ったのかよ。」
「違うし。」
「はいはい、それよかタオル持ってきてくれないか?濡れたままじゃ家に上がれないから。」
「あ、うん、わかった。ちょっとそこで待ってて。」
僕は、蒼空にタオルを持ってきた。
蒼空は、僕の持ってきたタオルで濡れた制服や鞄や髪など拭きながらリビングに一緒に向かった。
「な、蒼空?」
「なに?」
「蒼空、今日の朝窓開けっ放しで学校に行ったでしょ?」
「は?なんの事だよ。」
「帰ってきたら、蒼空の部屋窓全開で雨風で床がびしょ濡れだったから綺麗にしておいたんだからね。」
「は!?何だそれ、俺朝ちゃんと窓閉めてから家に出たんだぞ?」
「でも、開けっぱだったよ?締め忘れちゃったんじゃないのか?」
「そんなはずね一よ、確認したんだからな。」
「じゃあ…何で窓が開いてたんだ?」
「しるかよ、俺が。」