宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
水曜日
今日も今日でメグの薬草弁当を食べさせられる。

おかずにバリエーションをつけ、濃い味付けにするなど飽きの来ないように色々工夫してくれていて感謝はしているのだが、如何せんどうにもこうにも殺人的に不味い。

とはいえ。

「最近倦怠感が少しなくなってきたんだよなぁ」

放課後、メグの家の応接間のソファに腰掛けたまま、俺は呟いた。

「へぇ、じゃあもう薬草の効果が出てきたのかもね」

メグが穏やかに微笑んだ。

薬草が魔力の活性化を抑える効果は約一日。

しかし毎日のように口にしていれば、その成分は蓄積する。

つまり意識的に魔力を使用しない限り、魔力は体内で抑制されるようになるのだ。

抑制された魔力は必要以上に呪眼に流れ込まなくなる。

倦怠感も自然となくなるという訳だ。

「後は必要な時に自分の意思で魔力をコントロールできるようになるだけね。まぁ呪眼の発動自体はそんなに難しくないわ。発動だけなら素人でもできる。だからこそ、呪眼を狙う者も多いんだけどね」

メグ曰く、呪眼の発動は携帯電話の短縮ボタンに似ているとか。

ボタン一発で電話をかけたい相手の番号を表示、後はかけるだけ。

電話番号を打ち込む必要はない。

呪眼も同様だ。

行使したい魔術をイメージする。

後は魔力を呪眼に通すだけ。

呪文詠唱は全く必要ないのだ。

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