ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
Part*4

両思い-蜜Side-



「美乃里~ただいま~~」


「あっ、蜜くんおかえりなさい~~」


貰った合鍵でドアを開けて中に入ると、エプロンの裾で手を拭きながらトコトコと走り寄ってくる美乃里。


「ん?今日はカレー?」


「正解!!」


「俺、カレーも大好物!」


「ふふっ、知ってる~~」


あぁ―……もう、かわいいなぁ~~



「あ、はいこれ」


「ん?」


「帰りにコンビニに寄って買ってきた」


「うわぁぁぁぁ!!」


コンビニの袋からそれを取り出し、瞳をキラキラさせる。



「これって朝のニュースで言ってた新発売のケーキ!!」


「そう。美乃里、食べたいって騒いでただろ?」


「なっ、別に騒いでたわけじゃ。でも嬉しい!ありがと!!」



コンビニケーキでこんなに喜んでくれるなら、いくらでも買ってきてやる。



< 195 / 380 >

この作品をシェア

pagetop