黒愛−2nd love−
 


今日、この場で言うセリフも練習済み。



“愛美のためなら何でもする”

そう宣言した通り、揺るぎない決意で久美はここにいた。



沙也子が言う。



「あなたは特待生の野村久美さんね。

もっと詳しい説明をいただけるかしら?」




私は自分の席に戻された。



久美はコの字に組まれた、会議用テーブルの中に座らされた。



私と離され、厳しく尋問されそうな場所に座らされても、

久美は怖じけづいたりしなかった。



むしろ、私の役に立てるのが誇らしいといった顔して、

ピンと背筋を伸ばしている。



久美は今まで書き込んだ全ての予知夢について、

日時や内容を、メモも見ずにスラスラと口にした。



そしてもう一度

「私がクロアイです」

とハッキリ言った。



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