Task Force-特別任務部隊-
「よし」

トライデントは振り向いて、スティングレイの顔を見た。

アフガンでの任務の傷もまだ癒えていないチーム8。

しかし彼らはこの島嶼防衛奪還任務に志願した。

SEALチーム8として、タスクフォースの一員として、彼らにもプライドがある。

ANの横暴を、指を咥えて見ているだけなのは我慢がならなかった。

「行くぞスティングレイ」

トライデントとスティングレイはその場でゾディアックボートの機関を停止して破棄、武装した状態での自力遊泳を開始する。

波は決して穏やかではないが、この程度の状況での遊泳は、訓練で何度も経験している。

2キロを着衣のまま泳ぎ切るくらい、トライデント達には訳もなかった。

しばらくして、チーム8は魚釣島の南側中程にある安藤岬に到着。

「……」

限界まで体を水面に沈め、身を隠しながら島の様子を窺う。

深夜ではあるが、敵が暗視装置でも持っていればこちらの動きは筒抜けになってしまう。

警戒は怠れなかった。

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