Task Force-特別任務部隊-
「イスラム系の過激派に多い戦術だな。敵を伴っての自爆攻撃…」

デュラハンのボス、ゴーストが呟く。

1983年4月18日のベイルートにおけるアメリカ大使館爆破事件でイスラムシーア派組織ヒズボラが実行して以後、イスラム過激派(当初は主にシーア派)の常套的な攻撃方法として定着している。

技術やコストがかからず目標まで誘導して攻撃できる事から『貧者のスマート爆弾』とも言われる。

今回のATBIPによる爆破は、その究極の形だ。

魚釣島を占拠した部隊は、最悪の場合は自分達が捨て駒になるのも覚悟の上で、この任務に就いていたのか。

「余程の冷血人間らしいな。ANの最高指揮官バグダディって奴は…」

ガイストがギリッと歯噛みする。

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