Task Force-特別任務部隊-
「コートニー」

安全圏に移動したマットは、コートニーのもとに駆け寄ってくる。

「…君のお陰で、アメリカ陸軍は救われた。君は俺達の命の恩人だ」

「…いいの…私だってマットに命を救われた事がある…」

コートニーは緩々と首を横に振る。

「すまなかった…君の事を信じてやれず、俺は…」

「でも…今は信じてくれている…それでいいの…」

感情を表に出すのが苦手なコートニーが、精一杯の微笑みをマットに見せていた。

そこへ。

「コートニーさあんっ!」

場の空気を読まず、グライムズも駆け寄ってくる。

「すんませんでしたっ!俺、コートニーさんの事を信じられずにあんな事っ、やっぱロシア美人に悪い人はいないって本当だったんですねっ、これを機に俺とも是非仲良くしてくれませんかっ、あのっ、これ俺のスマホの電話番号とメアドなんでよかったら…」

言いかけて、グライムズはマットとコートニーがジト目で睨んでいる事に気付く。

「あの…俺…地雷踏みましたか…?」

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