Task Force-特別任務部隊-
「そういえば」

ゴーストは机の上に弾薬の箱を幾つか置く。

5.56ミリ弾と拳銃弾だ。

「これは?」

「…TSDFの小川に頼んでおいたものだ…死んでいったデュラハンの仲間達の遺灰から作った弾薬だ」

ゴーストの言葉に、ガイストの表情が沈む。

「この戦いに終わりが近づいてきて、ドーベルに引導を渡す時が来たら…この弾丸を奴にぶち込む。もし俺が出来なかったらガイスト…お前がやれ。半分お前に渡しておく」

「止せ、縁起でもない」

ガイストは弾薬を受け取らない。

「復讐を果たしたいなら自分の手でやれ。『出来なかったら』なんて事を言うな。幽霊(ゴースト)は死なない」

「亡霊(ガイスト)もな」

ゴーストは強引に弾薬を押し付けた。

「念の為に渡しておくだけだ。深読みするな」

< 422 / 840 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop