Task Force-特別任務部隊-
迂闊だった。

そんな伝説を受け継ぐほどの男が、任務の最中に考え事などしていたばかりに。

「動くな」

背後から銃を突き付けられ、ガイストは両手をゆっくりと上げた。

「銃を捨てろ」

背後の兵士が言う。

声が若い。

先程の少年兵ほどではないが、まだ経験の浅い兵士のようだった。

「銃を捨てろと言っている!」

強い口調で二度目の警告をする兵士。

「……」

ガイストはゆっくりとしゃがみ、右手に握ったM4カービンを床に置き。

「ぐおっ!」

同時に踵を跳ね上げて、兵士の股間を蹴り上げた!

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