結びの魔法
第三章 異世界!?
真っ暗な牢獄の中三人は別々に収納されていた。両側から秀と陽の痛々しい悲鳴が聞こ
える。やめろ・・・やめろぉぉぉぉ!!!!
僕は勢い良く起き上がった。汗がべっとりとまとわり着いてくる。周りを見るとそこは
牢獄ではない。少し固めのベッドの上だった。両隣には秀と陽が眠っている。もう痛み
は残っていなかったが、口の中がひどく金臭くて、体がひどくだるかった。
「陽・・・。秀・・・。生ひてる・・・か?」
僕はゆっくりと話す。ろれつがうまく回らなかった。それでも一生懸命に言葉を発す
る。それに答えるかのように秀が目を覚ました。
「要!-っ!?」
勢い良く起き上がった秀は体に痛みが走ったらしい。頭を押さえてうずくまった。
「おい、大丈夫か?」
口はうまく動くようになっていた。
「ああ、それよりここはどこなんだ・・・?」
言われてみればと周りを見回すと普通の家にしか見えない。アンティークの何かの骨や
写真スタンド、そこに入っている楽しそうな家族写真・・・。
「・・・俺達幽閉されているわけではないみたいだな。窓が開いているしドアに鍵も見当た
らない。」
と秀は推測した。確かに窓の外は普通に草原で、町の人々も普通に歩いている。
「・・・こんな状況でもぐっすり寝ていられる奴はすごいよな~。」
秀はしみじみと陽を見る。そしてたたき起こした。
「っ!?な、何事!?」
「いい加減に起きろバカが。」
秀は般若のごとく怒ったが、これは秀の心配の仕方なのだ。そこでふいにドアをノック
する音が聞こえた。そしてドアノブを回してさっき僕らに飴をくれたおじさんが入って
きた。そして信じがたいことに、
「おや、目が覚めたのかい?どこか体に不調は無いかね?」
と言った。僕らは唖然とした。さっきまでさっぱり訳の分からなかった言葉を使ってい
たのに、今は普通に日本語を・・・。
「・・・いや、手荒なまねをして悪かったよ。でも怖がらなくていいよ・・・あれ?言葉通じ
ているよね?」
なんて何の変哲もない平凡な会話を始める。
「あの、あの・・・えとぉ・・・。」
聞きたいことが山ほどあって何を聞こうか言葉が出てこない。
える。やめろ・・・やめろぉぉぉぉ!!!!
僕は勢い良く起き上がった。汗がべっとりとまとわり着いてくる。周りを見るとそこは
牢獄ではない。少し固めのベッドの上だった。両隣には秀と陽が眠っている。もう痛み
は残っていなかったが、口の中がひどく金臭くて、体がひどくだるかった。
「陽・・・。秀・・・。生ひてる・・・か?」
僕はゆっくりと話す。ろれつがうまく回らなかった。それでも一生懸命に言葉を発す
る。それに答えるかのように秀が目を覚ました。
「要!-っ!?」
勢い良く起き上がった秀は体に痛みが走ったらしい。頭を押さえてうずくまった。
「おい、大丈夫か?」
口はうまく動くようになっていた。
「ああ、それよりここはどこなんだ・・・?」
言われてみればと周りを見回すと普通の家にしか見えない。アンティークの何かの骨や
写真スタンド、そこに入っている楽しそうな家族写真・・・。
「・・・俺達幽閉されているわけではないみたいだな。窓が開いているしドアに鍵も見当た
らない。」
と秀は推測した。確かに窓の外は普通に草原で、町の人々も普通に歩いている。
「・・・こんな状況でもぐっすり寝ていられる奴はすごいよな~。」
秀はしみじみと陽を見る。そしてたたき起こした。
「っ!?な、何事!?」
「いい加減に起きろバカが。」
秀は般若のごとく怒ったが、これは秀の心配の仕方なのだ。そこでふいにドアをノック
する音が聞こえた。そしてドアノブを回してさっき僕らに飴をくれたおじさんが入って
きた。そして信じがたいことに、
「おや、目が覚めたのかい?どこか体に不調は無いかね?」
と言った。僕らは唖然とした。さっきまでさっぱり訳の分からなかった言葉を使ってい
たのに、今は普通に日本語を・・・。
「・・・いや、手荒なまねをして悪かったよ。でも怖がらなくていいよ・・・あれ?言葉通じ
ているよね?」
なんて何の変哲もない平凡な会話を始める。
「あの、あの・・・えとぉ・・・。」
聞きたいことが山ほどあって何を聞こうか言葉が出てこない。