佐々倉のカノジョ。


「あ、あった」

絆創膏発見!

したのはいいんだけど。

「嵐くん、その…、花柄でもいいかな…」

「…」

あわわわ、嵐くんの目が、死んでる!

「薬局行ってきます!」

「いいよばか」

ば、ばかって言われた…。


「このくらいの傷、喧嘩したときに比べたらなんでもねーよ」


「ダメだよ!後に残ったりしたら…」

「別にそんな女でもあるまいし…」

「せっかくカッコいいのに、もったいないよ!」


嵐くんの目が点になる。


…?
私何か変なこと……。


「あ、やっ、ちち、今のはちがくてっ!」

赤くなる頬を隠そうと必死に両手で顔を覆うけど、恥ずかしくてこんなのじゃ足りない!

「アカネも、あらしカッコいいとおもう~」

さらに追い討ちをかけられた。


私、男の子にカッコいいなんて言ったのはじめてだよ…。

うぅ…、恥ずかしい…。

「茜、ちょっとあっちの部屋に行っててくれるか?」

「なんで?」

「いいから」

「う~ん、わかったぁ」




< 25 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop