下僕お断り!






「ぎいいいいいいっ」




ドアが、開いた。

一気に倉庫内が夕暮れ色に染まる。


赤い眩しい光を背中に受けながら、一人の生徒が入り口に立っている。

矢吹だと、なんでか分かった。



男――矢吹はつかつかと中へ入ってくる。

不良さんたちは拳を構えた。え、なに、戦闘な感じなの?



広い倉庫の真ん中に立った矢吹は、奥に座っている私を見て、目を細めて。


冷ややかな声で、そう、まるで体育祭で一緒にいた女性へ向けるような、冷淡で軽蔑している声で言った。


「何してるの」



ピンク先輩は私の髪から手を放すと、にやにやとバッドを手に取る。






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