下僕お断り!



「休日なんだからスカート履けば?お洒落とかさ。正直ださくて隣にいたくないな」

「失礼な!」

といっても、悪態をつく矢吹の服装はお洒落だ。
ファッション誌の中から抜け出してきたみたいなレベル。


確かに。

周りを見渡すと、矢吹にうっとりとする女子は誰も皆、フリルとかレースごたごたのかわいらしい服を着ている。
脚も腕も出して、アクセサリーもいっぱい。

対して私。

いつもかわらぬポニーテイル、白と黒のプリントTシャツ、ジーンズ&ブーツ。
色彩一切なし。

うん、ださいな。正直私もそう思う。

「スカート、か」

歩き出した矢吹のあとを追い、街へと出る。


ショーウィンドウのマネキンでさえも素敵にきかざっていた。
こうしてファッション視点で街を見たことがなかったから、なんだか新鮮だ。


町行く少女は矢吹に振り返り、私に顔をしかめる。

「……かわいい女の子のほうがいいか?」

「まあね。でも、今日は月花の日だからガマンするよ」


なんだかなぁ。

矢吹にぎゃふんといわせたいよ!



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