下僕お断り!


着々と準備がすすむある日の放課後。



「ちくしょう、あごで使いやがって…!」

事務室にいってホッチキスをとってこい、と矢吹に命令され、仕方なく教室から向かうハメになった。

持っている箱の中のホッチキスがガチャガチャとうるさい。

いつか矢吹にギャフンといわせるんだからな!



「ドスンッ」

「うあっ……!」

誰かにぶつかったみたいだ、顔面に衝撃。
私は反動でしりもちをつく。箱は無事だ、良かった…。


ぶつかったのは私だし、下を見て歩いていたのも私だ。

謝らないと…!



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