下僕お断り!


「すいませ、ん……」

「どこ見て歩いてんだよ、オイ?」


あっ。
あ……。


「頭が真っ赤だ!」

頭が真っ赤だ!!



「ああん?」

はっ、思わず口に!

「すみません」

頭を下げて、スカートの砂をはらいつつ立ち上がる。


目の前には、髪の真っ赤な不良さん。先輩……かな。

後ろにはピンクとオレンジの頭が二人いる。



染めるの…勇気があったんだろうなぁ……。


なんか、もう。


鮮やかな赤だ。すごいキレイ。




< 57 / 154 >

この作品をシェア

pagetop