不機嫌なアルバトロス
一階に着くと、ロビーには人が結構居て、うんざりする。
皆が皆そうするわけではないけど、大体自分に向けられる好奇の視線から逃れるように、受付まで俯いて歩いた。
肩に掛かるくらいの髪が、顔を隠してくれるから。
「おっと」
そんな姿勢で歩いたものだから、案の定誰かにぶつかった。
「…すみません」
俯いたまま、小さく謝ってまた歩き出そうとする。
あれ。
この、香り。。
思ったのと同時に。
「あ、ちょっと。」
軽く、腕を掴まれた。
「え」
驚いて顔を上げると。
目の前に居たのはまさかの、朝の彼だった。