不機嫌なアルバトロス
憲子と裕ちゃんは随分長いこと付き合っている。
5年くらい?かな。
裕ちゃんとは大学で知り合ったらしい。
年は1個下だけど、すごくしっかりしてそうで、確か就職先もパソコン関係のエリートだったような気がする。
憲子と買い物した後に、車で迎えに来てくれた時に二言三言挨拶を交わした程度だからはっきりとは知らないけど、話に寄ると憲子のことを本当に大事にしてくれているのがわかる。
自分以外なら、見る目はあると思うのに。
自分の為に、誰かを選ぼうとすると、途端にわからなくなる。
「良い男の定義って何だろう?」
私がぼそっと呟くと、憲子が、あんた人の話聴いてないのねという顔をしてから、
「尽くしてくれる男よ」
答えてくれた。
5年くらい?かな。
裕ちゃんとは大学で知り合ったらしい。
年は1個下だけど、すごくしっかりしてそうで、確か就職先もパソコン関係のエリートだったような気がする。
憲子と買い物した後に、車で迎えに来てくれた時に二言三言挨拶を交わした程度だからはっきりとは知らないけど、話に寄ると憲子のことを本当に大事にしてくれているのがわかる。
自分以外なら、見る目はあると思うのに。
自分の為に、誰かを選ぼうとすると、途端にわからなくなる。
「良い男の定義って何だろう?」
私がぼそっと呟くと、憲子が、あんた人の話聴いてないのねという顔をしてから、
「尽くしてくれる男よ」
答えてくれた。