不機嫌なアルバトロス
「…なんのつもりだよ…」


タカが驚いているような声で呟いた。



「俺コイツに用があるんだよ」



背後から聞こえる声。



どちらもぼやぼやしていて、よくわかんない。ていうか、この状況何?


「まさかそれ今回のターゲット?」


違う方から声が掛かる。多分、バーテンダーのおにーさんだと思う。


「まさか。こんなのターゲットにしたら元が取れないよ」



馬鹿にしたように笑うから、なんだか癪に触る。


こんなのですみませんでしたねー。


酔っ払いでも悪口はわかるんだよーだ。

< 64 / 477 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop