不機嫌なアルバトロス

このままじゃ、駐車場に着くまでに、心臓は口から飛び出してしまっていることだろう。



や、やっぱり、午後のことだと勘違いしましたって、、後で謝ればいいかな。



脳内は簡単に逃げ道を作ってくれている。



けど、会いたい。


でも、会いたくない。


だけどやっぱり会いたくない。



いや、会いた…「おい」



いつの間にか目を閉じたまま両手で握りこぶしを作り、悶々としている私の前方から、忘れることの出来ない声がした。



どうしよ…


目、開けたくない。



予想が的中してしまうことが、恐ろしい。
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