Betrayer-ビトレイヤー-~嘘に包まれた気高き彼女~
どうせもう、戻れないのだ。
だったら……
すべてを、完全に壊してしまおうと……
―グイ!
距離をさらに縮める。そして……
私は亮の制服のネクタイを……思い切り引っ張った。
次の瞬間、視界に映ったのは亮の驚いたような顔……。
同時に、私は亮の唇に自分のそれを重ねた。
懐かしい……あの頃と同じ、優しい感触……。
一瞬だけの、幸せの時間。
これが、2年振りの……大好きな人との最後のキスとなる。