Betrayer-ビトレイヤー-~嘘に包まれた気高き彼女~
―バッ!
亮の体が、瞬時に自分から離れる。
閉じていた目を開けると、亮が手の甲で自分の口元を押さえていた。
「な、にすんだテメエ……っ」
彼女がいる……元カレにキスをした最低な女。
きっと私は、端の人間から見ればそんなふうに映る。
「そんなに怒らなくてもいいじゃん。昔はしょっちゅうやってたんだからさ」
もちろん、次にとる彼女の行動も……私は読めていた。
―バチン……!!