Betrayer-ビトレイヤー-~嘘に包まれた気高き彼女~
千鶴を家まで送り、『昇龍』の倉庫へとたどり着く。
緩く結んでいたネクタイを外し、愛用のマグカップにコーヒーを淹れていると・・・
「たっだいまー・・・ってうわ!びっくりしたー」
「・・・」
オレ以外にもうひとり学校から帰宅。
マグカップに口をつけながら振り返ると、そこにいたのは翔雨。
「亮、オレにもコーヒー」
無視してオレンジジュースを冷蔵庫から取り出し、グラスにそそぐ。
「ちょ、コーヒーって言ったじゃん!」
なんて口では言っているが、こいつは小さい頃から今までコーヒーなんて飲めはしない。
近くにあったソファーに腰を下ろすと、同じように翔雨も隣に座った。