闇を背負い生きてきた

第4

ワガママ、俺様な奴を家に連れてきたのはいいけど家で料理なんてしない。

材料どころか家具すらない。

『ここ家か⁇』

『そう。私、物とか置くの嫌いだから』

私の家は2LDのマンション。
まあまあの家賃はする。

玄関は店で履くヒールにサンダルを下駄箱に直してあって飾りもない。

ダイニングには姿見があるだけで何もない。

部屋はベットとクローゼットに大量の服とドレスに下着ぐらいしかない。

『机とかソファとか置かないのか?』

『いらないでしょ』

そんなもんか?といいながら絨毯の上に寝転ぶコイツ。

『身なり汚いから横にならないでよ』

『着替えとかないし』

コイツ、、もしかしてホームレス⁉︎

『あんた、ホームレス?』

『んー、、ホームレスじゃないけど似たもんかな⁇ 家出してきたから帰る家ない、金もない』

ずっと寝転び顔だけ少し振り向きざまに言いながら笑いながら言った

『てか、俺さ。あんたって名前じゃないから。 御門 隼也 (みかど しゅんや)22歳』

2コ上だったんだ、、、

『お前は⁇』

『朱里愛』

『いい名前だな、、おい朱里愛‼︎ 飯』

『材料ないし、作るものない』

ガバッと振り向き

『なんで、ないんだよ。飯とかどうやって食いよんや⁇』

『基本、客に食べさせてもらう』

『客⁇』

『私。飲み屋だから』

『へ〜。じゃあ、コンビニで買ってきて』

日が出てるし、、もう出たくないな。

『やだ』

『じゃあ。出前?』

いや、聞かれても。

、、、、まぁ食ったら帰るだろう、、仕方ない。

『いいよ。だけど、食べたら帰って』

『おー。分かった、分かった』


そうして私は出前をとった

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