天の川のほとりで

「いいよ。僕の今日の仕事はパソコン作業で、改訂もパソコン作業で同じだから現場入るよ」



「大丈夫ですか?」



「いや。むしろ僕は家内さんの教育係だし、僕が教えないとね」



 柔らかい表情に戻る颯だが、まだ少し何かに纏(まと)われているように笑顔が暗い。

 やはり現場に入らないはずだっただけに、無駄に仕事を増やしたから気に入らないのだろうか。



「堀北さん。無理はしないでください」



「無理なんてとんでもない! むしろ家内さんがいるなら、僕も頑張れるし」



 そう言って微笑む颯に、七海の心の張りつめたものがなくなった。

 そうして癒やされ、相模との交流が一つ無になる。

 だがその2人の様子をひっそりと見ているのは紛れもなく相模本人で、分厚く束ねた不要用紙を切断機でザンッ! と分断した。
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