薄紅
コンビニやファミレスは

どんどんなくなり、かわりに辺りに

広がったのは広大な田んぼ。

その田んぼ道を少し進むと、

人気のない公民館の脇に設けられた

小さな図書館がみえてくる。

ここが私のお気に入りの場所。


館内は、外観の印象よりだいぶ広くて、


焦げ茶色の本棚が所狭しと並び、



インクと紙の匂いが混ざった独特な

匂いが充満していて。

この微妙な匂いは何だか落ち着く。
< 4 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop