守ってダーリン!
「いえ・・・すいません。こちらこそ、妹さんを巻き込んでしまって。」

市谷さんは姿勢を正すと、恐縮したような声を出す。

「そんな。とんでもない。

里佳を守っていただいて、ありがとうございました。」

お姉ちゃんはもう一度深々と頭を下げ、「ほら、里佳も」と言って、私の背中を軽く押す。

「あの・・・本当にありがとうございました。

おかげさまで・・・今日、退院なんです。」

「そうか。・・・よかった。」

穏やかに微笑んでくれた市谷さんに、私の胸はキュンと鳴る。

けれど。

私たちのやりとりを、じーっと見守るギャラリーの皆さん。

なんとも言えず恥ずかしい気持ちで、やっぱり私は口ごもる。

「里佳ちゃん、今日はこんな・・・怖い顔のおじさんばっかりだから、緊張してあんまり話せないでしょ。

よかったら、また、今度ゆっくりお見舞いに来てあげて。」

気持ちを読み取ってくれたのか、龍平くんはそう言って、私に笑いかけてくる。


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