守ってダーリン!
春山さんも、元気がないとは言っていたけど。


(でも・・・。)


私は、もやもやとしながら、このまま帰ろうか、どうしようかと考える。

すると、考え込んでいる私の視界を、大きな影が遮った。

見上げると、松葉づえをついた市谷さんが、息を切らして立っていた。

「・・・!!市谷さん・・・!な、なんで・・・。」

「春山さんから聞いた。里佳さんが来てたって。」

私はこの状況に驚きながら、彼の足もとに目を向けた。

「足・・・大丈夫なんですか?」

「杖つけば普通に歩ける。」

市谷さんの、怒ったような声。

私は、その声に反応するように、彼の顔を見上げた。

「・・・オレのところに、来てくれたんじゃないの?」

切なげに呟く彼の言葉に、私の胸はきゅっと痛んだ音を出す。

「・・・龍平くんから、元気ないって聞いたから・・・。」

「・・・うん。」

「その・・・病室まで行ったんですけど・・・なんか・・・消毒みたいなことしてて・・・。」

「うん。」

「看護師さんと、話してたから・・・。」

そこで言葉を詰まらせると、市谷さんは苦しげな表情で目を細めた。
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