守ってダーリン!
完全に、私の思い込みだけど。

市谷さんは、女の子に対して、気軽に笑いかけたりしない人だって・・・そんな風に思っていた。

『女の子』と言っても、先ほどの彼女は、『看護師』という仕事の立場があるわけで。

市谷さんは患者なのだから、いくら普段クールでも、お世話になっている相手に笑顔を見せるのは、特別なことではないのかもしれない。

看護師さんだって、患者さんが笑顔になってくれるように関わるのは、きっと当たり前のこと。

入院期間も長いし、特別な感情なく仲良くなるのは、ごくごく自然な流れかもしれない。

しれないけど・・・。

先ほどの、病室にいた二人の光景を思い出す。

なんだか、声がかけづらかった。

邪魔をしてしまうんじゃないかって、思ってしまった。

もちろん、勝手な思い込みかもしれないけれど。

でも・・・。

元気がない、と聞いて、心配していた彼のこと。

その市谷さんが、立場はどうあれ、女の子と楽しそうに話をしていたことに、私の心にはざわざわと嫌な感情がこみ上げる。


(また・・・龍平くんが、私を来させようと思って言っただけだったのかな。)



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