守ってダーリン!
翌朝、おぼろげに目を覚ますと、目の前に市谷さんの寝顔があった。


(あ・・・そっか、昨日・・・。)


見慣れない光景にトクンと胸を鳴らしながら、彼の顔をじっと見つめる。

涼しげに整った寝顔。

サラリと落ちた前髪の影すらキレイで、私は思わず見とれてしまう。

ふと昨夜の熱っぽい彼のことを思い出した私は、一瞬にして頬が火照った。


(市谷さんは・・・よく寝てる。)


静かな寝息。

彼の髪にそっと触れてみるが、起きる気配は全くない。


(どうしよう・・・。

これから仕事だし・・・とりあえず私は身支度でも整えておこうかな。)


静かにベッドから抜け出して、まずは洗面所にと向かった私。

昨日から化粧したままの顔に、鏡を見ながらファンデーションを塗り直す。


(うわー・・・すごく乾燥してるけど・・・。仕方ない。)


お泊り道具は持っていないし、当然、市谷さんの家に女性用の基礎化粧品など置いてあるはずもなく。

持ち合わせの少ないメイク道具で、なんとか身なりを整えた。

一度寝室に戻ってみるものの、市谷さんはスースーと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。






< 192 / 330 >

この作品をシェア

pagetop