守ってダーリン!
そんな二人を見ていると、翔くんが私の袖を引っ張った。

「ん?」

翔くんの方向へ、首をちょっと傾げてみる。

「りかちゃん、僕と結婚しようよ。」

「えっ!?」

突然のプロポーズ。

キラキラと輝く純真な瞳。

そんなことを言われてしまうと、5歳児とはいえ思わずドキッとしてしまう。

「そ、そうだなー・・・。」


(どうしよう??)


子供相手だからといって、適当なことを言っていいものか、私は返事を悩んでしまう。


(市谷さんと・・・なんて、さすがに言えないし・・・。)


すると、翔くんを横目で見た市谷さんが、低い声で話し出す。

「翔。おまえ、幼稚園に彼女が3人いるんだろ?」


(さ、3人!?)


「うん!りなちゃんと、かほちゃんと、のんちゃん。」

「じゃあ、そのうちの誰かと結婚しろ。オレには、里佳しかいない。」


(えっ・・・。)


『オレには、里佳しかいない。』

それはもちろん、翔くんに向かって放たれた言葉なのだけど。

「オレには、キミだけだ」と、市谷さんが私に向けて言ってくれたような気がして、心臓が止まってしまうようだった。
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