守ってダーリン!
(ど、どうしよう・・・。)


「里佳、今日泊まるだろ?」

悩み続ける私に、アクセルを踏んだ市谷さんが低い声で尋ねる。

「はい。そのつもりですけど・・・。」

「じゃあ、あとでゆっくり言い訳聞くから。

これからは、オレ以外の男のキスなんか、絶対に受けるな。」


(ええっ!?)


オレ以外の男って・・・子供も!?


(人のこと言えないけど・・・。市谷さんも、実はヤキモチ焼きだったんだ!)


真剣に怒る市谷さんがちょっとかわいくて、私は思わず笑ってしまう。

「・・・なんで笑うんだ。」

「だって・・・翔くんにヤキモチなんて・・・。」

私が言うと、市谷さんはさらにむっとしてしまう。

「・・・悪かったな。嫉妬深くて。」

市谷さんが、車の速度を上げていく。

「相手が誰だろうと、キスなんて許せないだろ。

ただでさえ里佳は警戒心が薄いんだ。今回は翔だったけど、他の男にされないとも限らない。」

「えっ!?な、ないですよ・・・!」

有り得ない事態の想定に、私は否定するけれど。

「とにかく。これからは、他の男のキスなんて絶対受けられないように、身体に覚えさせるから。」

ネオンサインが、次々に目に映っては消えていく。

夜の街、車を走らせる怒った彼の横顔は、やけに男っぽくて、私の胸は急にドキドキとしはじめた。




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