守ってダーリン!
(新人の頃からお世話になってるんだもんね・・・。

直くんも、相沢さんのことはすごく信頼しているみたいだし)


転職組の私は、新卒から継続してお世話になっている先輩はいないため、その絆は、なんだか羨ましくも感じてしまう。

「里佳は、意外と大丈夫だったな」

直くんは寝転がったまま、私の髪に手を伸ばす。

私は苦笑いして、ため息交じりに頷いた。

「お父さんがあんな感じだったので、感動に浸れないですよ・・・」

私の友人代表として、玲奈がスピーチしてくれた。

今日は一日、龍一くんはおばあちゃんとお留守番だ。

玲奈が読んでくれた手紙は、懐かしいエピソード満載で、笑いあり涙ありの感動的なものだったけど。

じんわり目頭が熱くなると、決まってお父さんの激しい嗚咽が聞こえてしまい、恥ずかしさが勝った私は、感動に浸れなかったのだ。

「まあ・・・そうだな。お義父さんらしいといえば、お義父さんらしいけど」

直くんが苦笑する。

「あの場では、お父さんらしさいらないですよ・・・」

ため息をついた私の背中に腕を回すと、直くんはそのまま私を抱き寄せる。
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