後ろの姉
初耳だ。驚いた。
「え、そうなの?」
「まあ色々だ。そこのお店には行くなよ。」
恋人が行きたがっていたのに。残念だ。
「そっか、わかった。」

少しだけ、沈黙が流れた。
相変わらず、暗い音楽だ。
父がそう吐き捨て、煙たがったから、そうなのだ。
でもなぜ父は、そう言いながらも、局を変えないのだろう。

その時、聞いてもいないのに、父が言うのだ。


「あそこには、お前の腹違いの姉がいるんだよ。」


私と同じで、暗い音楽に耐えられなくなったとでも
言うかのように。
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