雨音で奏でて…二人きりの世界
「私も今日は社長のお供で
遅くなりそうだし…
帰ってきたらメールするね?」

「返事できなかったらごめん!
芽里に…会いたいから
頑張って営業してくるから…
誰にも攫われないように隠れてて」

そんな風に内緒話のように

耳の横で言われたら…

座り込みそうなのを我慢するので

精一杯だよ!拓真君って

結構…肉食系なのかな?

ランチの時間に食べた

お揃いのお弁当の味は…

あんまりわからなかった…

こんな風に始まった私たちの

社内恋愛は…密度の濃い時間で

あっという間に拓真君の

誕生日を明後日迎える…

未だプラトニックな私たち…

「相当な我慢だよな…須賀」

からかってばかりだった同期たちから

勝負下着をもらった…

あ、聡子が買いに行ってくれた
んだけどね…

こんなの着けてたら…引くよ!

何度も抵抗したんだけど

そんな事ない!必ず着けろと

言われて…朝から

お泊まりバックの中に潜んでいる

プレゼントは明日一緒に
買い物することに決めていて…

ほとんど使わない
カードの期限を確かめて
準備万端!

拓真君のお家でリクエストされた

キノコとカニの炊き込みご飯と
茶碗蒸し…

メインは秋ジャケのホイル焼き

インターホンが鳴り

「お帰りなさい」とでたら

「芽里、相手が誰か確かめずに
玄関開けたら…駄目だ
なんかいろいろ心配だよな…」と

ぎゅっとされて

「ごめんね…嬉しくて」

マリンの香りに包まれる事
数分…

チュッと触れるだけのキス…

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