いろはにほへと
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「で、いつまで続くの、そのふざけたキャラ。」




暑い陽射し、アスファルトにふたつの影。




「しょうがねーだろ。お陰でまこちゃんの思惑通り進んでるじゃん。」




余り機嫌が良くないトモハルが、地面に目を落としたまま、不貞腐れたように答える。




「あのな、元はと言えば、お前があそこで我が儘言わなきゃ、こんなことにはならなかったんだよ。去年の夏からお前変だぞ?!まさかとは思うけどあんなガキに―「ない」」



呆れと憤りを含んだ早川の声が、低く静かに騒ぐ。

人目を憚らなければならない、という意識は、感情的になっても勝手に働く。


そんなマネージャーを、トモハルは冷ややかに見つめた。



「それは、有り得ない。そこまで馬鹿じゃないし。」



ぐ、と押し黙った早川は、やがて俯き、



「わかってるなら、いい。スキャンダルはごめんだからな。」



呟くと、息をふーと吐いた。




「―でも」




空を眩しそうに見上げたトモハルが、今度は何を言い出すのかと、早川は反射的に顔を上げる。




「あの子と居る時だけは、馬鹿でいさせて。」



「遥…」



トモハルは手を翳しながら、ちらりと横目で早川を見た。




「ひなのは警戒心強いからさ。やっと馴染めたんだ。今更壊したくない。」



どうせ、これで最後だから、と。


付け加えるように、笑った。
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