元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~









確かに下には住所が載せられていた。

しかしその住所に、見覚えはない。




「和泉さん・・・?」

「陽詩、この後空いている?」

「空いていますけど・・・?」

「じゃ、僕と一緒に来てくれない?」

「え?」

「僕、知りたいんだ。
佐藤さんが最後に残した、モノの正体を」

「は、はいっ!」



お金を詰め込んだ鞄を持ち、僕は陽詩と一緒に、バーを出た。

扉には、臨時休業の札をぶら下げておく。



この住所なら・・・そう遠くはないはずだ。



電車に乗り込み、目的地で降りる。




「和泉さん、方向音痴じゃないんですね」

「色々な場所へ情報を届けに行くので。
この辺は前に来たことあるんです」

「そういうことですか・・・なるほどです」



歩きながら、再び問う。



「陽詩、何故僕の妹として?」

「あ・・・実はあたし、その住所の人、知っているんです」

「え?」






< 187 / 283 >

この作品をシェア

pagetop