元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~








私はまだ残っているお弁当箱に蓋を閉め、立ち上がった。

花菜と知紗が何か話していたけど、無視して教室へ向かう。




「・・・紅羽じゃん」



廊下の教室から出てきたのは・・・澪鵺。

出てきた教室は・・・生徒会室。

きっと、倉片清美ちゃんと会っていたのかな?

生徒会副会長らしいからね。




私は無視し、横を通り過ぎようとした。




「紅羽」

「嫌だ!離して!!」




すれ違いざま手を掴まれ、急いで掴まれた腕を振る。

しかし澪鵺の力は思ったより強く、なかなか離れない。

自然に涙が出てきた。




「紅羽、何で泣いているんだよ」

「・・・馬鹿っ!アホ!ドジ!鈍感!」

「は?
俺なんかより、紅羽の方が馬鹿でアホでドジで鈍感だろ」

「そうだよ!
どうせ清美ちゃんとは違うんだよ!!」




言って気が付く。

倉片清美、2年生の先輩じゃん。

何でまともに話したことないのに、ちゃん付けなのよ私。

馴れ馴れしい~・・・。







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