元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~







「キヨちゃん?
何で紅羽とキヨちゃんを比べるんだよ」

「私になんて、比べる価値もないよ!!」

「は?
どうした紅羽。
この間から可笑しいぞ」

「澪鵺なんて大っ嫌い!!
私の前に現れないで!!
倉片先輩と仲良くしていて!
私と二度と関わらないで!!!」




掴まれていない方の右手で、思い切り澪鵺のほっぺを叩く。

この間より響く、乾いた音がした。




「・・・って。
紅羽!待てよオイ!紅羽!!」




叩いた後急いで逃げたけど、私より足の速い澪鵺が追いかけてくる。



殺し屋をしていたころ、私は走るとき、必ず後ろから私を追う警察が来ると思いこみ、速く走れる練習をした。

今だけ・・・私は殺し屋ダークになる。

後ろから追ってくるのは・・・警察。

捕まれば・・・死刑。




そう思うだけで、グンと足が速くなった気がする。

体力のない私はすぐに足が悲鳴を上げるけど、無視して走る。

もつれて転ばないよう気を付けた。



途中スピードを落とし後ろを振り返ると。

澪鵺はすぐ後ろに迫っていた。

再び澪鵺を警察と思い、スピードを上げる。








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