元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~








その手には、

物騒な大きな包丁が

握られていた。






「あら?キヨちゃんって呼んでくれないのかしら?」

「ええ・・・」

「寂しいわねぇ」




まるで口裂け女みたいに、倉片先輩は赤い唇をニィと吊り上げる。




「あたしより、玉置紅羽をとるの?」

「ええ・・・」

「あたしより魅力的だって言うの?」

「ええ。
彼女は、世界で1番魅力的な彼女です」

「・・・あたしよりも?」

「何度も言わせないでもらえますか?」

「・・・殺ス」




包丁を振り上げた倉片先輩。

・・・やっと本性表したか。




彼女、倉片清美は

殺し屋だ。

紅羽が言う、裏切り者ってヤツだ。







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