元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
彼女は自分より魅力的な女を次々殺害していくため、我がブラックキャットでも問題視している。
彼女はブラックキャットの足元にも及ばない小さな殺し屋組織でナンバーワンの殺し屋。
紅羽や俺が1位になった世界殺し屋ランキングでは、10位。
男を殺すのは苦手だが、女を殺すのは得意らしい。
・・・男を殺すのは苦手だと言ったが、例外もいるらしい。
包丁を振り上げたまま、紅羽の元へ向かう倉片先輩。
俺は眠り続ける紅羽の前に立ち、常に護身用として持っている棒を取り出し、それで包丁を停めた。
「・・・ドケ」
「嫌です」
「ドケ。殺ス」
「嫌です」
「ドケッ!」
「嫌です!どきません!」
倉片先輩・・・目がイッちゃっている。
焦点が合っていない。
微量の殺気を出す。
先ほどの先生とは違い、このぐらの殺気になら負けない。
まぁ、当たり前の結果だな。
俺は少しだけ殺気を強めた。
少しだけ恐怖の色が見える倉片先輩。
俺が出せる殺気を出せる分だけ出した。
倉片先輩の目に、涙が浮かんできた――――。