元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
でも、考えているうちに、倉片先輩の持つ包丁は私に降りてくる。
よ、避けられない・・・。
こんなスローモーションに感じるのに・・・。
私は澪鵺を見た。
そしてそっと、口を開く。
恐怖心で情けないことに声は出なかったけど。
「大好き」
口パクでそう伝えた。
自分の運命を受け入れるように、私はそっと目を閉じた。
どうか伝わりますように・・・。
ザクッ
聞き慣れた鈍い音。
ふわ・・・と体が軽くなる。
私はそのまま、
意識を失った。