元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~








あたしは妹に言われた。

天使のような無邪気な笑顔で。

「お姉様もモデルのオーディション受けてみなよ」

あたしはすぐに応募した。

応募したのは、誰もが知る世界的にも大人気な雑誌の専属モデルオーディション。

あたしが受かると思った。




オーディションを受ける人たちのいる楽屋へ入ると、皆してあたしを見てザワザワ騒ぎ始めた。

「何あの可愛い子」って皆して騒いでいる。

あたしはほくそ笑む。

だってあたしが可愛いのは当り前。

あたしが美しいのは当たり前。

例え同じオーディションを受ける子が可愛くても美しくても、所詮あたしを引き立たせる道具でしかないんだから。

あたしが受かるのは当たり前のこと。

あたしは神様から愛されているのよ。




「合格者は10番、××さーん!」



あたしが落ちた。

観客もオーディション受けていた子たちも、皆騒ぎ出した。

笑っていたのは合格した子と審査員だけ。

何故?

何故あたしが落ちたの?

誰よりも可愛くて美しいあたしが。

何故落ちるの・・・?









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